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固定ipアドレスを導入する前に

サイトの閲覧・SNSへの投稿・無料通話アプリでのやりとり等、何らかの形でインターネットにお世話になっている方は多いと思います。
インターネットにほとんど触れたことがないという人であっても、クレジットカードの支払・銀行のatm等で毎日のように使用しています。
どういう形で利用するにせよ、インターネットに接続するには「ipアドレス」の存在は絶対に欠かせません。
ipアドレスは契約しているプロバイダに振り分けられ、インターネットにアクセスして行きます。

ipアドレスを説明する際、よく「住所」として例えられます。
住所であるのは間違いありませんが、正しくはインターネットに繋げているパソコンを特定する為の識別番号となっています。
識別番号は世界でたった1つしかないので、番号が分かればどのパソコンから接続しているのか一発で分かります。
ただインターネットを行うだけであれば、ipアドレスに関しては特に意識する必要はありません。

でも外出先からモバイル等を使い、家や会社のパソコンにアクセスをしたいというのならば話は変わります。
パソコンにアクセスする場合は、ipアドレスの特定が必要不可欠です。
動的ipアドレスであっても出来なくはないものの、接続する度にipアドレスが変わるので、特定するのはかなり面倒です。
でも固定ipであれば常に同じipアドレスとなっているので、面倒な操作は必要ありません。
固定ipアドレスの特性を活かすことが出来れば、ウェブサイトの運営やサーバー構築も出来るようになります。

ipアドレスには大きく分けて、「動的ipアドレス」と「固定ipアドレス」の2種類があります。
通常プロバイダを通してインターネットに接続する際は、動的ipアドレスが用いられます。
インターネットに接続する度にipアドレスが変わるもので、設定や接続も簡単に出来るようになっています。
サイトを閲覧する目的で使用するのならば、動的ipアドレスで十分過ぎる程です。
一方「固定ipアドレス」は、インターネットに接続しても常に同じipアドレスになっています。
固定ipは自分専用のipアドレスとなっているので、第三者に割り振られることはありません。

では固定ipに接続するには、どうすれば良いのでしょうか。
最も簡単な方法は、固定ipを取り扱っているプロバイダに申し込むことです。
利用目的に応じたプランが用意されており、企業だけでなく個人での利用も可能となっています。
ただ固定ipは元々企業向けのサービスなので、個人利用で考えているのならば注意が必要です。
費用が変にかかってしまう恐れがあるので、必ず事前に確認を取るようにして下さい。

また全てのプロバイダが、固定ipを取り扱っている訳ではないということも頭に入れておきたいものです。
固定ipを申し込んだからとは言え、今直ぐ利用できるという訳でもありません。
こればかりは「プロバイダによる」としか言いようがありませんが、長くて数週間近くかかる場合があります。
また対応出来る回線の種類についても、確認する必要があります。
些か面倒に感じるかもしれませんが、固定ipをスムーズに導入するには事前準備は欠かせません。

そして申込みが済みプロバイダから固定ipが割り振られれば、いよいよ設定です。
固定ipを固定ipを導入する際、特別な機器は必要ありません。
今ある分だけで十分です。
ただし複数のipアドレスの利用を考えているのならば、ルーターが必要になる場合があります。
ただ設定方法は些か難しく、ネットワークに詳しくない人が行うとなると厳しいかもしれません。
でもプロバイダからマニュアルを教えてくれると思うので、マニュアル通りにすれば出来ます。
マニュアルを見ても分からない場合は、直接問い合わせるのも手です。
サポート体制がしっかりしているので、丁寧に教えてくれます。

ただし気をつけておきたいのが、セキュリティ面についてです。
ipアドレスが固定されているということは、外部から簡単に侵入される恐れが高くなります。
万が一侵入されてしまうと、大事な情報が盗まれるので要注意です。
固定ip導入を考えているのならば、セキュリティについても考える必要があります。
プロバイダによってはセキュリティ管理を承ってくれる所もあるので、合わせて検討してみては如何でしょうか。
何かあってから対応していては、遅過ぎるのです。

固定ipアドレスの設定が終われば、いよいよ利用の開始です。
固定ipアドレスがあれば何処に居ても会社や家のパソコンにアクセスして、データのやり取りを行うことが出来るようになります。
また在宅で仕事をしている方であれば、本社のパソコンにアクセスをして仕事を行うことも可能です。
固定ip導入が進めば、近い将来は会社勤務が無くなるかもしれません。
固定ipは仕事だけでなく、趣味の一貫として利用することも出来ます。
固定ipは仕事だけでなく、様々な所で使えるようになっています。